証明写真のはなし


昨日から「ようやく夏だねえ」って夫と言っています。
日差しが強く、青空が見える!朝は富士山も見えるから、やっと夏の景色を見ている感じです。富士山見えるとやっぱりほっとします。

この時期は毎日とても静かな当店。今日は証明写真のお客様がお見えでした。
初夏頃からはパスポート用の証明写真ご希望の方が多いですが、資格用とか受験用とか身分証とか・・・証明写真の用途って結構色々あるんですね。狩野川の鮎漁が解禁になった頃にお見えだった方に、父が「狩野川の漁協は証明写真は確か今は不要でしたよ・・」とご案内したところ、長良川漁協の身分証には写真が必要とのことでした。この辺にお住まいの方でしたが、岐阜まで鮎を釣りに行かれるんですね!びっくりでした。

写真屋さんに嫁に来るまで、証明写真は「スーパー横に置いてある証明写真マシーンで充分だ」と思ってる派でした。いすをぐるぐる回して高さ調節して、アナウンス通りにやってくと簡単に撮れ、「ま、こんなもんね」みたいな写真が撮れるので。
今現在も、私の持つ資格証には「ま、こんなもんね」な写真が貼り付けられているのですが、確かこの写真を撮った時は提出期限ぎりぎりで急いでマシーンに入り、車の中でいそいそと規定のサイズに切り取った記憶があります。。

証明写真は顔・自分を証明する物なので「ある」ことが重要です。マシーンで撮ろうが写真館で撮ろうがどちらでも「ある」ことは満たせるのですが、写真屋さんで証明写真を撮るのを見ていると、自分で自分を大事にしているような感じがします。写真を撮る人(父)と会話しながら、「襟、ちょっと直した方がいいですよ」とか言われながら撮る自分の顔の方がマシーンの機械的な案内より温かくて自分に優しい感じがします。提出期限ぎりぎりで撮ってもらっても、規定のサイズに切って渡してくれるからなんだか安心します。
人の手を介す自分の証明写真は、ちょっとだけ自分を大事にした感じがします。

というわけで嫁に来たら、写真屋さんで撮る証明写真、良いな、と思いました。

なにより、綺麗に撮れますよ、ということは言う間でもないことですね。