写真屋さんテクニック話


菜の花畑で撮ってきました・・・って言っても函南町のとある土手。
いちめんのなのはないちめんのなのはな・・っていう詩がありましたっけ。巧に表現されているな〜と土手を見て感心しました。

さて。

先日、前勤務先の同僚と話をしていた時。
卒業とか入学とかでこれから忙しいね、と気遣ってくれた中で学校の集合写真の話になりました。「絶対お地蔵さんがいるんだよね〜」と言う彼女に「現在ではお地蔵さんは直すからお地蔵さんは発生しない」という話をしたところ、大変びっくりしていました笑

お地蔵さん=(特に集合写真において)目をつぶってしまった人 ですね。

かくいう私も、嫁に来て今はお地蔵さんは存在しないことを知りました。
どうするかというと、目を開けてあげます。
まあ、ただそれだけ。それだけなんですが、、、これは一つの技術、です。
そして、このたびなんと!
わたしはこの技術を習得しました!テッテレー!

嫌でなければ目開けのやり方にお付き合いくださいm(_ _)m

これは私の実家の家族写真(紫のお祝い着です笑)
関係各所に許可をとっていないのでボカシています。

後列がわたくし。他の方々のお顔は大変素敵なのですが、瞬きのタイミングでわたくしが半目に・・・・!


こんなかんじ(お地蔵さんというより半眼菩薩でしょうか・・・菩薩って自ら言ってすみません!)

こういった、大勢の方が良いお顔をしている写真の中でまばたきした方の目を開ける作業をします。



まず、目を開けている写真を選びます。

ちなみに写真屋さんが続けて何回も写真を撮るのは、こういった場合に備えて写真の貯金をしておきたいというのも理由の一つ。大勢の集合写真であればあるほど瞬き率はあがりますからね。
 (複数回の撮影にご協力いただきありがとうございます・・!)

そして、開いている目を切り取ります。











 切り取った目を半眼菩薩にはめていきます。







ちょっと恐怖画像ですみません。
切り取った目と半眼菩薩の目を合わせます。前田プロ達は目頭を合わせると良いよと教えてくれました。





切り取った部分の境目や色などを調整して完成です。






 before

after










この場合、開いている目の時は若干笑顔になっているので目と口のバランスが若干悪いかもしれません。まあ、わたくしの実力はまだこんなもんです・・

何気ない集合写真ですが、こういった処理、その他諸々の処理を施してお客様のお手元に渡るようにしています。
というのを写真屋の仕事をして初めて知りました。
これは100人規模の集合写真でも同じで、当初の私は「ちっちゃく写ってるし、目が少しつぶってるくらい、いいじゃん」なんて思ってしまいましたが、それではプロの仕事ではない、です(今は「いいじゃん」なんて思いませんよ)

これは初歩テクニックのようですが、なかなかどうして難しい。
私もがんばって上手に処理できるようがんばります!

長きに渡る文章お読みいただきありがとうございました。
また、複数回に渡るわたくしのお見苦しい顔におつきあいくださり感謝申し上げます!!